カウンセリング

娘とわたしの5つ星

前回の記事で、妊活うつ、マタニティブルーズと産後うつについて触れましたが、私の経験談を少しお話します。もう20年以上も前のことになりますので、どうぞ心配されずにお読みくださいね。

娘を出産するときに、恥骨結合離開(恥骨結合部分が大きく離れてしまうもの)となり、激痛で立つことすらできなくなり、出産翌日より大きな病院に転院し、娘と一ヶ月離れ離れとなりました。

天国と地獄とはまさにこのこと。

出産した喜びも束の間、娘を抱けない悲しみや情けなさ、乳の張りと恥骨の痛み、身動きが取れない仰向け生活が待ち構えていて、描いていた産後とは一転、悲しみに浸る日々でした。

特に産後一週間はホルモンの乱れでしょうか。夜中になると情緒不安になり、娘に会いたい、抱きたい、家に帰りたいと涙が出て仕方なかった。まさにマタニティブルーズ。そして、悪夢のような現状を受け入れることができずにいました。

恥骨離開は特に治療法がなく、安静とコルセットでの骨盤固定のみ。

病院のベッドに腰を浮かせた状態で天井につる下げる器具を付けられていたので、寝返りも打てず、食事も寝たきりで鏡を使いながら食べ、それこそ排せつも仰向けの状態で、不便を通り越してそれはもうおかしくなりそうでした。

そしてなんといっても母乳事情。母親の体とは神秘的で娘はいなくともお乳は張ります。母乳は搾乳し冷凍して、産婦人科に預けてある娘の元に届けて貰っていましたが、寝たきりの体制でひとりで搾乳となると度々失敗してこぼすんですよね。入院病棟は外科であったため、産科的支援は受けられず苦労しました。

結局、乳の痛みと高熱に耐えられず、泣く泣く薬で母乳を止める決断をしました。

そんな自分も情けなくてね。母親なのに、母乳もあげられない自分を責めました。

出産でホルモンバランスが乱れ、自分の置かれてる状況も把握できず、精神的に不安定になり、それこそうつ状態だったのだと今振り返ると思います。

幸いにも主人が協力的で、私には退院というゴールがあったから、辛い歩行リハビリにも耐えられましたが、本当に苦しかった。

その後、1か月の安静期間を経て無事退院、少しずつ日常を取り戻していきました。

また、わたしは娘の他に、子宮外妊娠を含めお星様になった子どもが5人います。

子宮外妊娠では、右卵管内に胎嚢が着床し、既に心拍があったからどうにか助からないものかと願い続けましたが祈りは届かず。その切除した卵管部分はポラロイド写真として頂きましたが、きっと他人さんが見たら目を背けてしまう写真なのでしょうが、母性なのでしょうか、愛おしいのです。その写真は娘のへその緒と共に保管していて、年に数回「ありがとね」と写真を撫でています。

幾度となく流産を経験し、辛く苦しい思いをしましたけど、今となっては不思議な感覚でごめんねではなくて「ありがとう」と思うのです。会えなかったけど会いに来てくれてありがとうね、と。

きっと5つ星のみんなが、娘やわたしたちに力を貸してくれているのだと思います。

妊活中で思い通りにならない現実に自分を責めている方。

初めての出産と育児で慣れない生活の中、母親として理想を持ち頑張りすぎているお母さん。

もし、育児の疲れやイライラ、涙もろくなり眠れない、うまくいかないことに自分を責めていましたら、一度カウンセリングルームへお越し下さい。

まずは、お母さんが楽になること、元気を取り戻すこと、私にもお手伝いが出来ることがあると思っていますから。

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