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著者 河合隼雄 「カウンセリングの実際問題」読了。

わたしにとって、河合先生の本はバイブルでありカウンセリング支援においての参考書のようなものです。

「カウンセリングの実際問題」は、カウンセリングの理論やケースの解説はもちろん述べられているのですが、タイトルにあるように、実際の臨床に基づいた経験とその対応が論じられており、とても興味深く読ませて頂きました。

また、堅苦しい専門書というイメージではない為、心理学を学びたい方、カウンセリングに興味がある方など、個人的には軽快に読み進められ理解が深められるのではないかと思います。Q&Aも面白いですよ。

軽快と言いつつ、わたしはこの1冊を1か月ほどかけてようやく読了。

言葉を、そして意味を噛みしめつつ、先に進んだり、戻ってみたり。

後半は惜しむようにペースダウンしページをめくってゆきました。

事例にあげられている内容に共感して頷いたり、同様な経験がよみがえりったり、言葉にならない感覚に手が届いたり、セラピストとしての基本姿勢、あるべき姿を非常にわかりやすく述べられています。

クライエントとの向き合い方や解釈の仕方、介入方法など、時が経っても色褪せない言葉や思いの数々は、しっかりと引き継いでいきたいものですね。

その中でセラピストの素質、専門性、立ち振る舞い、限界、お作法、ときに厳しく述べられていますから強弱が心地よい一冊です。

そして、河合先生の本を読んでいるといつも感じること。

それは、カウンセリングの魅力と不思議さ、そしてどんな時も真摯に向き合う姿勢を持ち続けていこうと誓う気持ちが自然に湧いてくるのですよね。

読み終わると心が温かくなり、同時に「よし!」と喝が入る思いです。

ダイエットの為に寒天をこしらえたのだけれど、どういう訳かアイスクリームを盛りつけてしまいまして・・・

セルフコントロールが弱いなぁ~

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