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日常

神在祭

旧暦十月の出雲では神在月と言われ、全国の神様が出雲大社にお集まりになるとされています。

島根県出雲市の稲佐の浜で、八百万の神々を迎える神迎神事が営われましたが、今年も神事に参加することができました。

神迎神事が執り行われる稲佐の浜では、日が暮れた厳かな雰囲気の中、四方をしめ縄で囲われ松明が焚かれて、神々の先導役となる龍蛇神を安置した祭壇の前で神職が祝詞を奏上。波の音と松明が燃え上がる火の音が響き渡ります。

必要以上の解釈も言葉もいらず、ただただそのときを心静かに過ごしました。

神事を終えた神々は、宿となる出雲大社本殿の十九社へご案内されます。

1週間の間、わたしたちが幸福になりますように、また良い良縁がいただけるよう、ありとあらゆる縁結びを話し合う神議(かみはかり)が行われると言われています。幸せなサミットですね。

わたしも昨年のよきご縁のお礼をお伝えしに参拝し、今年も姿勢を正しご祈祷をしていただきました。

今年の出雲の旅では、不思議なこと、神秘的体験、出会いや憂い、旅の醍醐味である少々のハプニングもありましたが、どれも大切な思い出が刻まれました。

今年も残すところ1か月と少し、急に気温がさがり窓の外に目を移すと、雪が深々積もった冬の勇ましい富士山が目に映ります。

みなさまどうぞ時節柄ご自愛ください。

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