カウンセリング

場の役割、安全を保障する

ココロのBansousyaのカウンセリングルームには、クライエントさんが席に着くと、目の前の壁にはドライフラワーと観葉植物が目に入ます。

以前に、精神科病院の臨床心理士さんたちが当ルームにお見えになったとき、院内の面接室は無機質で殺風景であると話されていました。

わたしが思うに、基本院内の面接室というのは「特別」な空間である必要があり、気が散るような小物は不要で、シンプルであることが望ましいのだと思います。それは、いろんな症状を抱えた方が来院されますし、心理検査等行う関係上、良い意味で理に適っているのでしょう。

一方でカウンセリングは、場の雰囲気も含めてケアとセラピーですから、部屋の雰囲気は圧力の少ない程よい演出を心がけています。

来室される方の中には、人の視線を嫌い、まなざしがきつく感じる方もおられます。目には威圧感がありますから、「目のやり場」になるような対象物も必要かと思うのです。植物や緑色は視線が憩いますしね。

それからクライエントさんは少し物の位置を変えただけで敏感に「配置の変化」に気づかれたり、逆に数年間継続している方が突然、部屋に窓があったことに気づき大変驚かれている姿をみると、症状や状態のひとつの目安にも繋がります。

そして、椅子は若干「座り心地」が悪い方がいいかな~と、これは何となく(笑)。

あまりふかふかと柔らかいものでなく、少々固さがあるくらいの方が程よい緊張があっていいのだと思います。お互いに「格差」をつけずに同じ椅子であること、同等である方が良いですね。

最後に、部屋を出た後にどんな部屋であったか、特別詳細を覚えていないような、安全保障感を感じていただけたらいいと思います。

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