カウンセリング

来談時不安

カウンセリングを初めて受けるとき、多くの方は不安や緊張を持って来室されるのではないでしょうか。「カウンセラーは信頼できる人間か」「悩みを聴いてもらえそうか」「安心できる場所か」そして「人に悩みを話すのは恥ずかしい」と抵抗感を抱いている方もおられます。

クライエントさんの中には「数年悩んでやっとカウンセリングの門を叩いた」という方も少なくはありません。

また、来室されてすぐに「緊張をしています」「うまく話せるか不安です」と口にする方もおられますし、その不安を言葉にする余裕すらない方もいます。

そうなると言葉にできない感情が態度にでますよね。ソワソワされたり、喉が渇いたり、椅子に何度も座り直したり、とにかく落ち着かない。そんなクライエントさんのノンバーバル(非言語)な部分から不安や緊張も感知しようと、そっと解こうとカウンセラーは一生懸命に気遣いますからどうぞ安心してください。

初回のカウンセリングはインテーク面接・導入面接と言いまして、主に来談理由や生活史、家族歴を聴いていきますが、話したいこと、話せることを自由にお話いただければ結構です。それこそ、時系列がバラバラでも、話が飛んでも、不明点などがあればその都度こちらから質問をさせていただきますので、上手に話そうとせず、ありのままを言葉にしていただいて大丈夫です。すべてを1度に話さなくでも大丈夫、話したくないことは語らなくて結構です。こちらも無理に聞き出したりはしませんので、ご自身のペースでお時間をお過ごしください。

そうは言っても、なかなか自分の思いや体験を言葉にするのは難しいですよね。

来談理由がはっきりされている方もおられますが、自分の気持ちが捉えられずにどうしたらいいのか自分でもわからない場合もあると思います。自分の事って案外見えないですから自然なことです。その「わからない」を一緒に解いていきましょう。

カウンセリングでは劇的に何かが変わるということは(滅多に)ありませんが、ゆっくりだけど相互の関係性を構築していく中で、自分のことを理解したり、自分のことを受け入れたり、どこか紐が緩まる感覚が得られていくと思うのです。そして柔軟な思考になり、自分に優しくなっていく。そんな過程はカウンセリングだからこそ成される良さであると思うのです。そしてそんな経験を一人では大変だけど、共に足並みを揃えて伴走できるよう努めます。

そうそう、たまに「持ち物はありますか?」と質問がありますが、何もいりません。どうぞリラックスしてお越しください。

最後にここだけの話。

私も開業以来たくさんの方とお会いしてきましたが、クライエントさんと初めてお会いする日は、わたしもちょっぴり「緊張」するのですよ。

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