カウンセリング

「HSP」繊細すぎる人

数年前からHSPの認知度が高まり、カウンセリングを訪れる方が急増しました。

関連書籍も多く出版されていますね。

「HSP」英語では、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)といい、この頭文字を取ってHSP(エイチエスピー)と言います。

HSPはこころが疲れやすく「繊細すぎる人」を指し、4つの気質に特徴があると言われます。(エイレン・N・アーロン博士の研究より)

  • 深く考える
  • 過剰に刺激を受けやすい
  • 共感力が高く、感情の反応が強い
  • 些細な刺激を察知する

なお、HSPは人の先天性の気質を表す名称であり病名ではありません。

脳の扁桃体(不安や恐怖の情動に深く関わる場所)の活動が活発であることがわかっているそうですね。

具体的には、普通の人に比べて感受性が強く非常に繊細な感性を持っていて、五感や身体的にも敏感に反応してしまうと言われています。何気ないことも敏感に反応してしまうため、生きづらさを感じられている方が多いようです。場合によっては、社会生活や日常生活においての生きづらさが耐えられず、生活に支障を来すこともあるでしょう。

日本人の約2割り、5人に1人はHSPだと言われていますから、多くの人が「生きづらさ」を感じて生活されていることになりますね。男女比はほぼ同じだといわれています。

HSPは気質なので一般的には治療法がないとされていますが、まずはご自身の気質を理解し受け入れた上で、HSPを正しく理解し、きちんとした対処法を見つけられたら、その生きづらさによる苦痛は緩和できると思います。

また、HSP気質の方はストレスをためやすいため、うつ病や不安症などの精神症状、過敏性腸症候群などの慢性疲労状態、自律神経失調症状などが表れやすくなります。

あまりにも「生きづらい」「疲れやすい」「辛い」というのであれば、認知、環境、刺激に対する調整をする必要があります。

「HSPかもしれない」「誰にも理解してもらえない」とお悩み方は、カウンセラーや心療内科・精神科にご相談ください。

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