カウンセリング

育もう、自己肯定感

巷では、自己肯定感を高める本が溢れていますね。

2018年の内閣府の若者を対象とした意識調査では「自分に満足」という人の比率は、欧米諸国で80%台なのに対して日本では40%台、「自分には長所がある」という人の比率は、欧米諸国では90%前後なのに対して日本では60%程度となっています。

日本人の自己認識は極めて低い結果ですね。

自己肯定感とは、自分の良いところも悪いところも含め、ありのままの自分を肯定する感覚で、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味します。つまり自分を好意的にみることですね。

類似概念では、自尊心、自尊感情、自己効力感、自己存在感などが同じような意味で使われているでしょうか。

自己肯定感の低さは、短期的にも長期的にも心身の健全さに大きな影響を与えますから、少しずつ生きやすくなる為に高めていきたいですね。

カウンセリングルームに「ほめほめノート」と「幸せ日記」を見本でおいてあります。

ほめほめノートは1日10個 自分の良いところを記入するようになっていて、少しハードルが高いように感じますが、5冊目に突入というお話を伺うと、この習慣は素晴らしいことだなあと思います。

幸せ日記は、1日を4行で簡潔に振り返りますが、最後の1行だけは肯定的な言葉で終わらせるというルールを元に記入していきます。

またカウンセリングでは「スリーグット」という1日3つ、良かったこと、良かったと思えたことを挙げ、肯定的な視点を持つ練習を行うことがあります。そこで先日、寝る前にお母さんと子どもがお互いの良いところを褒め合うことが習慣になったというお話を聴かせていただきました。

良好な母子関係も築け、幸せな気分で眠りに就くこともでき、お互いに「褒められ上手」にもなりますね。

わたしたちは、誰かと比べて落ち込む必要はなく、自分の評価を下げる必要もありません。

自分の感情に目を向けてそれを表明する。そしてその感情や体験を自分で肯定されることが重要であると感じます。

こころの健康と情緒の安定のため、自己評価を高く持ち、自己肯定感を育み維持していきましょう。

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