学び

スーパービジョンで感じる「初心忘るべからず」

今日はSV(スーパービジョン)を受けました。

スーパービジョンとは聞きなれない言葉でしょうか。

対人支援やスポーツ心理学領域で用いられるようですね。

スーパービジョンとは、経験豊富なバイザー(指導者)から、意見や指導、教育をしてもらう専門的訓練です。

私は、かつて資格取得時は、ブラッシュアップの為に会員が集う勉強会に参加していましたが、開業以降の今は、一対一のSVを定期的に受けています。

因みに、指導者がスーパーバイザーと呼ばれ、受ける側がバイジーと言います。

SVではどんなことをするのかと言うと、心理師としての基本的態度から、インテーク面接の進め方、治療契約の結び方、心理アセスメントや目標設定、クライエントの思考や感情の解釈、想定されるクリティカルなポイントや留意点など、学びの範囲は多岐に渡ります。

私たちはそれぞれの習熟段階に課題があり、それに応じたスーパービジョンが必要ですが「この段階だからこれをすればいい」という単純なものではなく、個人的な発達プロセスの中で見通していきます。

さて、今回もケースレポート作成を入念に行い提出しました。

この1枚のレポートを書き出すのに、どのくらいの時間を費やすか、意外に大変な作業であります。

最初はA4用紙3枚ほどに必要事項を書き出し、次第にA4用紙2枚に要約、内容を取捨選択し、最後はバイザーが手に取るように簡潔に理解できるようにA4用紙1枚にまとめ上げます。

ケースレポートを作成するにあたり、以下の本が私の教科書替わりです。

面接法 | 熊倉 伸宏 |本 | 通販 | Amazon

「ケースレポートを書くことは面接の基礎である」引用

そのケースレポートの中で、私の理解が浅いく詰めの甘い箇所には、容赦なくバイザーからピシャリと喝が入ります。細かなところも見逃しません。

一気に背筋が伸びたところで、専門職としての機能、アセスメント、介入法など、私が表現できていなかった体験を概念化していきます。言わば、見えていないところが明確になるわけですね。

これらを60分の中で行うわけですから、終了時の私はもうフラフラです~

バイザーは笑顔で手を振り、颯爽と帰られますが、、、

SVを終えていつも感じるのは「初心忘るべからず」。

技能や技術、臨床現場での経験の積み重ねも大事ですけど、基礎というか初心と言いますか、自分のベースになる思いを忘れてはいけませんね。

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