今年も多くの本に触れていきたいと思います。
最近は漱石の「坊ちゃん」からはじまり「こころ」や「夢十夜」を再読し、勢いづき「吾輩は猫である」を手に取ってみましたが、本の厚みと文字の細かさに尻込みをして積読行きとなりました。牛歩でまいります。(笑)
積読の中には、いつでも手に取れるように置いてある成田先生の本や、学びたい分野の書籍が積まれます。成田氏の精神療法の第一歩は何度読み返したのでしょうか。どの本もそうでしょうが、その時その時に置かれている心境を反映しながら読むため、響き方や味わい方が異なるものです。ゆえに何度読み込んでも新鮮さや発見がありますね。
漫画本「リエゾン こどものこころ診療所」は「11」が発刊されました。
今回のテーマは就職活動。発達障害を持つ方が自分の障害をオープンにするか否か、また合理的配慮を受けられる企業ばかりではない中で、どのように自分の特性を適応して「自分らしさ」を見出していくのか、そんな働くことの難しさが描かれていました。
これは実際のカウンセリングでもリアルに扱われる課題で、当事者の苦しみだけではなく、雇用する側のカウンセリングを受けることもあります。どのように個人の特性を理解したらよいのか、環境調整が必要か、真摯に向き合おうと配慮をされている会社の努力も忘れてはなりません。特性ゆえの困難さ、個性・能力・希望などを理解した上で、より多くの方に正しく発達障害への理解が深まることを切に願うばかりです。とはいえ個人差もあり症状や困りごとは十人十色ですから、そこの枠組みにも誤解がないように理解が必要ですね。
こちらのリエゾンですが、TVのドラマ化がスタートしましたね。佐山先生や志保先生がどのように映像の世界へ飛び出してくるのか非常に楽しみでした。原作と比較することなく一気にリエゾンの世界に引き込まれていきました。診療所の雰囲気が素敵でしたし、強迫性障害の暴露療法の方法が一部漫画本と異なる配慮があったりと、期待を裏切らないスタートとなり、TVドラマでもつい志保先生を応援したくなりましたね。
深夜枠であることが勿体ないほど。(私はその時間起きていられないのでビデオで録画予約)
漫画本では毎回テーマが変わりストーリーが発展していくので、今後のドラマの展開も見逃せませんね。
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