畑で野良仕事に没頭していると、日暮れの速さにハッとさせられます。季節はすっかり秋模様ですね。
ときどき、クライエントさんとこれまでを振り返る機会があります。
「数年前のあの時はこうだったよね」「あれだけの山を乗り越えてきたんだから、本当にすごいことだよね」「よく頑張ったね」。そんな言葉を交わしながら、一緒に歩んできた道のりを確認します。
「あの時」を共有できる安心感は、諦めず、匙を投げず、踏ん張り続けてきた証でもあります。そして、クライエントさんが関係性を築き続けてくれたからこその賜物でもあるのだとしみじみと感じます。
関係性を築くということは、決して容易ではありません。
しかし、信頼関係の基盤があるからこそ、困難な局面でも共に立ち向かい、乗り越えることができるのだと思います。
心理臨床の現場においても、この「関係性の力」がクライエントさんの変化や成長を支えているのだと実感します。
かくいう私も、かかりつけの内科や歯医者は30年以上同じ先生に診ていただいていて、揺るぎない信頼を寄せています。そして美容院もまた浮気できない場所のひとつでしょうか。長くお世話になるほど「やっぱりこの方」という気持ちを持ちますね。関係を続ける安心感は、日常の中にも確かにあるのだと感じます。
さて、秋はさまざまな味わいに満ちています。
秋の味覚を楽しみ、秋の夜長を味わいながら、心も少しずつ冬支度に向けていきたいですね。
皆さんも、ご自分だけの“秋の楽しみ”を見つけて、心あたたかなひとときを過ごされますように。
朝夕の寒暖差が大きい季節ですので、どうぞ無理をせず、お身体を大切になさってください。
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