カウンセリングの相談内容で、しばしば取り上げられるターミナルケア。
ターミナルケアとは、人やペットなど、愛する人、愛する我が子との残された日々を穏やかなものにするためのケアと考えていただけるとよいと思います。
もう少し加えると、ターミナルケアは終末期医療とも言われ、主に末期のがんや完治させることが難しい病気など、治すことのできない病気に対して延命を行わず、身体的な痛みや辛さを和らげ、毎日の生活を穏やかに過ごせるように行われるケアのことです。
人の医学で用いられる緩和ケアとは、がんなどの病気にかかったときの身体的、精神的な辛さを和らげるためのケアのことをいい、病気の積極的な治療と並行しても行われます。
ターミナルケアは緩和ケアの中に含まれますが、動物医療の現場では、特に緩和ケアやターミナルケアという言葉を意識的に区別して使っている印象はありませんね。できるだけ穏やかに日常生活が送れるようにサポートすることを目的としている点では同じではないかと思います。
愛する家族が厳しい診断をされ、見送るその時がきたとき、残される側は、はじめて体験する大きな悲しみや苦痛を味わいます。
我が家も先代犬キャラメルを昨年の10月に見送り、先日チワワのシフォンを急に見送ることになりました。
「急に」と言うのは、病名の告知からわずか3日で旅立ってしまったから・・・。心構えのない中の突然の辛いお別れでした。
今は喪失感、空虚感でいっぱいですが、この子たちがこれまで残してくれた幸せな思い出を、少し時間がかかると思いますが、しっかりと抱きしめて過ごしたいと思います。
我が家は、ターミナル期を過ごすことはできませんでしたが、ターミナル期を過ごすときの心構えは、いつどの段階であっても必要なことで、特別なことではないのだと思いました。
また、以前に記事にしましたペットロスについて。ペットロスとどう向き合うか | カウンセリングルームココロのBansousya (cocoronobansousya.com)
抑うつ感が長く続く場合や気力の回復に時間を要する方もいます。
短い期間の反応でしたらそれは自然なことで正常な反応です。しかし、不眠や食欲の低下など心身の症状が長く続くようであれば一度、カウンセリングや医療機関にご相談くださいね。
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