自分で立てた目標が達成できると自信がつきますよね。
逆に達成できないと、どうせ自分は何をやっても無駄であると、自尊感情が低下してしまいます。
立てた目標がなかなか達成できないという方は、自分に能力がないのではなく、そもそも「目標の立て方」に問題があるのかもしれません。
心理学で学習性無力感という言葉があります。
これは、自分の行動に結果を伴わないことを何度も経験していくうちに、何をしても無意味だと思うようになっていき、たとえ結果を変えられるような場面でも自分から行動を起こさなくなる状態のことをいいます。
やってもやっても結果が出ないとき、もう諦めたくなりますよね、そんな感じです。
例えば、目標を達成できない方は、あまりにも高い目標を設定しているのではないかと思うことがしばしばあります。それは驚くような高い目標で、完璧主義であるかのうように。情熱や意気込みというのは大切なことですが、空回りしたら本末転倒ですね。
カウンセリングでは、共通目標や個人目標を立てることもありますが、目標設定のコツは、まずは「必ず達成できるであろう小さな目標」を立てます。
例えば、一気に富士山の山頂に登ることを目指さない。
まずは5合目~6合目まで行ってみようというスモールステップで目標を刻んでいきます。達成できたら次は7合目、7.5合目へ着実にコツコツと進んでいきます。
この小さな目標達成の繰り返しが、成功体験になり、自信につながり肯定感情に繋がります。
もし、目標が高いゆえに悪循環を招いてるとしたら「これなら出来るかもしれない」という、自分に合った優しい目標の立て方を検討してみてはいかがでしょうか。
途中で歩いてきた道を振り返ると「あ~、ここまで登って来られたな~」という特別な景色が広がることでしょう。
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