先日、キネシオロジーのプチ講座を、カイロプラクターの織江さんに熱望し、教えを乞う機会を貰いました。
何と言ってもキネシオロジーのベースはカイロプラクティックであること、また実際にカイロプラクティックの施術をしてもらうとわかるのですが、施術中に何か不思議なことをしているのですよね。あれはまさに筋肉反射テストであることなど、話を伺いながら、なるほど~と目から鱗な時間でした。
ところで「キネシオロジー」とは余り聞き慣れないでしょうか。
Wikipediaでは“人間またはそれ以外の生物の身体の運動の科学的研究である“と書かれています。何だか難しい表現ですが、一般的には「ストレスがかかった時に筋力が落ちるということを利用して、ストレスを発見し、修正していくテクノロジー」と言われています。
要するに、筋反射を利用して「体の状態から体の声を聞き、心と体のバランス修正する」ということになります。
心理学でも心と体の親密性や繋がりは切り離せないものですから、非常に興味深いものです。このキネシオロジーは、西洋医学や東洋医学、心理学などを網羅しているのが特徴なのだそうですよ。
例えば、病は体からのサインと言われ、肩こりや腰痛やアトピー性皮膚炎などはどこかに原因が潜んでいると言われすよね。
心理学では、人の意識を100%とすると、顕在意識(自覚される意識)が3-10%、潜在意識が90-97%と言われています。筋肉反射テストではこの潜在意識の情報を得ることができるということです。
わたしが、肩こりや腰痛がひどく何とかしてー!と織江さんのカイロプラクティックに駆け込むと、決まって開口一番「何かストレスはないですか?」と尋ねられます。特に思い浮かぶストレスはないのだけれど…と返答することが多いのですが、潜在意識というのは自分では手が届きにくい場所なんですよね。過去のこと、トラウマや自己制御をしている理由など多くの情報が含まれていますから。
例えば、やれるだけの治療を受けてもなかなか治らない、治りたいはずなのに一向に良くならない方などに対して、心理的逆転(潜在意識が治ることに反対している)を起こしている方などは、キネシオロジーで違う視点での手助けが有効であると思います。
この「体の声を聴く」という領域は改めて「頭とこころと体」は繋がっているのだという認識を強化してくれたように思います。
さて、今週日曜日は第三回日本公認心理師学会学術集会の静岡大会が開催されます。
当日は各領域でご活躍されている先生方の企画やプログラムが盛りだくさんなので楽しみです。また、6月に今大会でポスター発表するためのシンポジウムでシンポジストとして少しだけお話をさせて頂いたことが、何らかお役に立てていたら嬉しな~と思います。
静岡大会のテーマは「公認心理師は社会に広がる」。公認心理師として社会と繋がり貢献し、日々の活動の中で自分の役割が発揮できるようにと、背筋が伸びる思いです。
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