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カウンセリング

どんな人がカウンセリングに来るのか

カウンセリングのイメージは人それぞれある程度の定義や認識をもっていると思います。

その中で、誤解や偏見があったり、カウンセリングをするひとたちの中で混乱が生じたり、カウンセリングに対する無用な抵抗が存在していることもあるように感じます。

でも、難しく考えずに「悩みを持ったひとりの人間が解決を望んでいるときに、他者が支援をする」シンプルにこの関係がクライエントと支援者であると思うのですよね。

アメリカでは、病気の予防的意識が高いので「ストレスを感じたら早めにカウンセリングを受ける」というように、カウンセリングが日常生活に溶け込んでいます。

一方日本では、心の病と診断された人や、不調を強く感じてはじめて来室するという、カウンセリングは敷居の高い場所になっています。

ですから、限界まで自分1人で悩み、苦しんだ末、どうしようもなくなってから来室される方が多いのが現状です。

この「どうしようもなくなってから」という段階をなんとか早期に打つ手はないものかと感じてしまうケースも本当にたくさんあります。

当カウンセリングルームの2021年度にご来談頂いた方の統計によると、こころの病の方が4割、6割は生活上の様々な問題のご相談でした。

人間関係や自分の性格、夫婦問題や育児のストレス、進路の迷いなど内容はそれぞれです。

職業的には、感情労働をされている医療従事者、看護師、介護士などの福祉関係や、教員、自営業など感情管理が必要な職種の方が多い印象を受けます。

また、コロナ禍もあり、登校拒否やひきこもり、会社の休職もケースとしては増加傾向にあると感じています。

働き方やコミュニケーションの形もますます複雑になっている昨今、先行きの見えない不安やストレスからこころを病む人は増え、こころのケアやサポートは今後も重要であると感じますね。

カウンセリングを上手に利用されている方というのは、その方の生活スタイルに溶け込んで習慣化されているように感じます。

例えば、1か月に1度、ストレス発散に愚痴を吐き出しにくる方、息抜きをする時間の確保として定期的に利用していただく方、また、こころの整理の為に毎月同じ曜日同じ時間に何年もお会いしている方など。

常々思うことは、カウンセリングルームは大変になってから訪れる場所ではなく、日々のこころの安定のため、ちょっとした不調を感じたときに気軽に雨宿りする場所であってほしいと願います。

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