嬉しいキャンセル

どんな業種にせよ、予約制で営業をしている限りキャンセルはつきものです。

カウンセリングとなると、クライエントさんの抱えている病気や症状次第では、その日にならなければ体調の良し悪しが分からないという方もいらっしゃいます。うつ病を患う方は、日内変動もあるので予定を立てることは大変なことだろうと思います。

そんな理由で当カウンセリングルームは設立当初より、キャンセル料金は頂戴しておりません。

ただ、このスタイルを継続できているのは、多くのクライアントさんのご配慮があり、やむ終えないキャンセルを除いては、ほぼ事前にご連絡を頂いているという皆様のおかげなのです。 

さて、タイトルにある「嬉しいキャンセル」について。

カウンセリングに継続的に通っていただきますと、やがて「終結」が訪れます。言わばゴールですね。

カウンセリングの終わりには、不安や分離が起こることもありますから、丁寧にかつ慎重に双方の意見を交えながら見通しをつけて話し合っていきます。

スムーズに終結に流れるケースもあれば、「少し不安が残るから、もう1度予約を入れたい」ということもあります。

そこで先日、終結目前のクライアントさんからキャンセルの連絡が入りました。

「もう大丈夫かもしれない、不安だけどひとりでやってみます」とのことでした。

「心の準備」が整ったのですね。

ご自身の方法で立ち上がり、新たなスタートを切る勇気ある決断をされました。

カウンセリング業ならではだと思うのですが、いろんな理由のキャンセルがある中で、このようなキャンセルは嬉しいなぁ～と感じます。