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おすすめの本紹介

人間関係のこじらせ原因、ヒントになる本

ココロのBansousyaのカウンセリングルームには、たくさん本がおいてあります。誰でも自由に手に取っていただけるように貸出可能で、カウンセリングの帰り際、興味のあるタイトルやピンときた本を手に取っていく方も多くおられます。

たまに、クライエントさんからぜひ読んでほしい本があるとリクエストが入ることがあります。もちろん、良書であるため薦めていただいているとは思うのですが、でも実のところ、何かを共有したい、訴えたいメッセージが隠れているのではないかと、薦めていただく本は(いつも以上に)丁寧に読んでいます。

さて、今回はクライエントさんから読んだ本の感想を聴かせていただく場面があり、その感想にわたし自身興味が湧いて早々に購入して読んでみました。

この本のタイトルは「自分の小さな「箱」から脱出する方法」。

箱と言うと、自分の枠組みやものさし?そんな言葉が頭をよぎりましたが、ここでいう箱とは「自己欺瞞(じこぎまん)」という言葉で表現をされています。

自己欺瞞とは聞きなれない言葉ですね。

国語辞典で調べてみますと「自分で自分の心をあざむくこと。自分の良心や本心に反しているのを知りながら、それを自分に対して無理に正当化すること。自欺 (じき) 。」と書いてあります。

欺瞞は「あざむく」「だます」という意味で、自己欺瞞とは、自分自身を騙しあざむくこと。

つまり、自分をあざむいている時というのは箱の中にいる状態をあらわしているのですね。

「箱に入っている状態」=自己中心的で自分のことしか考えていない

「箱の外に出るには」=相手を尊重し、相手の立場に立って行動する

この本では、登場人物を取り巻く人間模様が描かれる中、良好な対人関係を築いていくには、まずは自分が箱の中に入っていることに気付くこと、どんな時に箱の中に入ってしまうのかを知り、そしてどうしたら箱から出られるのかを考える。

箱から出ることにより、まわりを尊重でき、あるがままの相手と自分を受けいれることが重要であるという趣旨を述べられていました。

なぜかいつも人間関係がこじれるのか、対人関係が上手くいかないという方にはヒントを貰える内容だと思います。

人間関係につまずくとき、相手に原因があるのではなく、自分自身が箱に入っていることが原因なのかもしれない、そんなことを見つめなおす1冊です。

早いもので6月がスタートしました。

入梅を間近にひかえ、落ち着かないお天気が続きますが、引き続き体調管理をしていきましょうね。

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